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【3】【誕生日前夜】またしても受験ハプニング。1音高い…!?

【3】【誕生日前夜】またしても受験ハプニング。1音高い…!?

明日は、いよいよ還暦の誕生日。(正直複雑な気持ちもありますが笑)


50代最後の今日は、これまでの「劣等感」も「義務感」もすべて手放していこうと思います。


私は子供の頃からとにかく歌が大好きで「音大に行ってピアノの先生になる!」それだけは固く決めていました。

中学時代はコーラス部に入って大好きな歌を歌うことが楽しくて。

「ひろ子は歌ってる時、すごく幸せそうだよね」部員である友人にもいつも言われていたし、実際そうでした。
いろんな悩みや寂しさも歌っている時だけは幸せになって忘れられる、歌が私の心の支えだったんです。

中学を卒業し、B高校に入学した私は、音大受験に向けて、3人の先生(音大教授の声楽、ピアノ、聴音)の元へレッスンに通い始めました。

そこからが、私の苦難の始まりです。

特に歌のレッスンでは、先生に怒られてばかり。

音程が取れない。声が出ない…。 萎縮すればするほど、喉がギュッと閉まり、さらに声が出なくなる……。

あれ?私は歌が下手だったのか?おかしい…、どんどん声が出なくなる…。

「大好き」が「苦しみ」に変わっていく悪循環が起き始めたのです。

家族にさえ、「特別歌がうまいわけでもないんやし、幼稚園の先生にでもなったほうがいいんちゃう?」と言われる始末。 

受験直前には、音楽の道は諦めて文系の大学に行ったほうがいいかもしれない、とまで思い詰めるほどに。

実際、音楽は才能という面が少なからずあります。努力だけではいけない領域もある。
楽しいだけで歌っていた私が現実を見せつけられた時期でもありました。

そんな迷いの中にいたからなのか……。

試験当日、またしても「ハプニング」が起きるのです。

声楽科の課題曲、ピアノ伴奏が始まった瞬間、私は一瞬凍りつきました。 

「えっ!!?……高い。なんで!!?」

なんの手違いか、伴奏のキーが「一音」高かったのです。

声楽において、一音の差は絶望的です。 でも、歌うしかない!必死に歌い切りました。

が、結果は……またしても不合格(笑)。

声楽科ではなく、第2志望の「音楽専攻科」へ進むことになりました。

高校受験に続き、音大受験でも「ハプニングと不合格」のセット。 

こんなことってある??だけど、これも今振り返ればすべて、人生を面白くするためのネタになっています。


声が出ないと悩んだ日々も、 一音高いピンチを強引に乗り切ったあの日も、 人生どん底だった40代も。

そのすべてが、明日「還暦」という新しいステージに立つ私にとって、今ではかけがえのない財産になったなあって思うと感慨深い。


50代最後の日。 これまで起きたすべてのハプニングに、「ありがとう」と感謝を。 


そして、これからは、私自身の「心地よいキー」で伸びやかに人生を歌っていこう!と静かに決意しています。